お知らせ

ソウルフード

「ソウルフードは何ですか?」と聞かれたとき、
そもそもの定義が気になりました。

「ソウルフード(Soul food)」とは、
アメリカ南部のアフリカ系アメリカ人の間で発展した伝統料理で、
奴隷制度時代の厳しい環境の中で生まれ、
限られた食材を工夫しながら受け継がれてきた料理です。

家族やコミュニティ、そして歴史と深く結びついた、
まさに「魂の料理」といえるものです。

代表的なものとしては、
フライドチキン、コラードグリーン、コーンブレッド、豚足料理などが挙げられます。

つまりソウルフードとは、
単なる“食べ物”ではなく、文化や人生そのものが詰まった存在なのだと感じました。

一方で日本では、
「思い出の味」や「地元で育った味」といった、
より広い意味で使われることが多いようです。

私自身、その広い意味でのソウルフードを考えたとき、
真っ先に思い浮かぶのが、足立市場にある『武寿司』さんです。

幼少期よりお邪魔させて頂き、
味はもちろんのこと、
魚に関する多くの知識を教えていただき、
節目や勝負所、そして何気ない日常の中でも、
数えきれない思い出を重ねてきました。

また、飲食店での立ち振る舞いや空気の読み方、
大将とのやり取りや、他のお客様との距離感など、
“場の中でどう在るべきか”を学ばせていただいた場所でもあります。

間違いなく、今の私が「食事の時間」を好きでいられる礎となったお店です。

当時の大将は引退され、現在は別の方が暖簾を引き継がれています。
これからも多くの方に愛されながら、永く続いていくことを願っています。

そして改めて感じます。
ソウルフードとは、「味」ではなく「記憶」なのだと

門馬